ベックマンのカスタム~ハトメ交換~
ベックマンのハトメを交換したので、その様子をブログにしたいと思います。
ブーツをカスタムするのって、実ははじめての経験でした。メンテナンスはもちろん定期的に行ってはいましたが、パーツの交換ということはしたことがなかったんですね。
僕はレザークラフトが趣味なので、道具も揃っており、ハトメ自体もよく使っていたので、ブーツのカスタムもハトメ交換くらいならできそうだな。って思ったのがきっかけでした。
実際に交換作業を行ってみると、特に難しい作業もなくスムーズに進めることができました。そして、カスタムすることによって外見の美しさが際立ったのはもちろんのこと、ブーツに対する愛着というものが増したんですね。
これっていうのはそう、バイクと一緒だったんです。
バイクってカスタムすると余計にそのバイクのことが好きになるじゃないですか?それと同じで、ブーツもカスタムすることでもっと好きになることが出来たんですね。自分だけのオリジナルブーツ。これってとても素敵なことです。
このブログの読者様はおそらくほとんどの方がバイク乗りだと思います。そして、バイク乗りの皆様であればブーツも履く機会が多いことでしょう。
僕は、今回自分のブーツをカスタムしてみて、ぜひ皆様にもブーツのカスタムにトライしてみてほしいなって思いました。そして、ブーツをもっと好きになってほしいなって思っています!
ちなみに、今回の記事はyoutube動画としてアップしていますのでそちらもご視聴いただけますとより分かりやすいものとなるかと思います。ご視聴よろしくお願いいたします。
ベックマンとは
まずはじめに、ベックマンて何?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、ベックマンについて説明していきますね。
ベックマンとは、レッドウィング社から発売されているブーツの名前です。レッドウィング創始者のチャールズ・ベックマンの名を冠したこのブーツは、フェザーストーンと呼ばれる高級な革を用いて作られているとてもかっこいいブーツなのです。
このベックマン、僕の購入した当時は9011という品番を付けられていましたが、どうやら現在は9411という品番になっているようですね。値段も当時に比べて少し高くなっている気がします。低下が45,900円ということで税込5万円を超える値段になっていますね。
ちょっと高く感じるかもしれませんが、このブーツおそらく普通に10年以上持ちます。僕は今約4年ほど履いていますが、全然まだまだ履くことができますね。ソールはだいぶすり減ってきてはいますが、交換すればよいだけのことです。僕は20年くらいは履きたいなって思っています。そして、一緒に過ごした時間が長いほどこの靴はただの靴ではなく、相棒になっていくんですね。そういうところがブーツの良いところです。
僕は、ブーツをいくつか所有しておりますが、その中でもお気に入りのブーツがこのベックマンです。
ベックマンは雨の日以外はほぼ毎日履いています。ただ僕の場合、移動手段がバイクなのでブーツにとってはあまり良い環境じゃないかもしれませんね。でも、それでもベックマンは壊れることなく僕の足を守り続けてくれています。
ベックマンは結構長めのブーツなので、ブーツを履かない人からすると脱いだり履いたりするのは大変じゃないかと感じるかもしれませんね。確かに脱いだり履いたりするのは結構手間がかかります。でもそれもまたブーツの良いところです。足元をギュッとしめて、その日一日しっかり大地を踏みしめていこうじゃないか!
用意するもの
では、ハトメ交換をやっていきましょう。まずは必要な道具を準備していきます。
- ハトメ アンティークメッキ♯300
- ハトメ打ち具
- ゴムハンマー
- 目打ち
ハトメ交換にはこの四つのアイテムを使います。
まずハトメですが、これがなくては始まりませんね。ハトメとは、丸くくりぬかれたリング状の金属です。鳩の目のように見えることからハトメと呼ばれています。色々サイズがあるんだけど、ベックマンには♯300というサイズのハトメが使用されています。
カラーも何種類かあって、シルバー・ゴールド・アンティークメッキ等があるようです。今回はベックマンに合うと思ってアンティークメッキをチョイスしています。カラーによってかなり印象が変わってくると思うので、ご自身の気に入ったカラーを選んでくださいね。
また、ハトメには片面ハトメと両面ハトメがありますが、僕は片面ハトメを使用しました。それから、ハトメの長さによって足長ハトメといったものもありますが、通常のハトメで良いです。足長ハトメだと多分足が曲がってしまいます。
次にハトメ打ち具です。この道具は、ハトメを打ち込む際に使用する道具ですね。これがないとハトメを固定することが出来ません。打ち具は、打ち棒と打ち台がセットになっています。
このハトメ打ち具も♯300を使用します。
そしてゴムハンマーです。このハンマーでハトメ打ち棒を打ち込むことで固定します。なんでも良いです。僕は百均のゴムハンマーを使用しています。
そして最後に目打ちです。目打ちというのは棒の先に尖った金属のついている道具です。千枚通しという道具でも代用できるようです。尖ってて持ちやすいものであればなんでも良いです。
目打ちは元々ついてるハトメを外すのに使いますが、ニッパーとかラジオペンチでも代用できると思います。
ただ、目打ちは何かと使うのでレザークラフトをやってみよう!と思うのであればまず初めに買ってもよいと思います。
ちなみにこの目打ちは使ったことないのでどんなもんか分かりませんが、なんだかかっこよかったのでリンクを載せてみました。
さぁ、道具を準備したらいよいよ初めて行きましょう!ハトメ交換、スタートです!
ハトメ交換、開始!
まずは掃除
ベックマン。しばらくメンテナンスしてなかったのでだいぶ汚れてました。ハトメ交換の前にささっっとメンテナンスしてあげましょう。
ここは割愛しますが、靴紐をほどき、ブラッシング。それからステインリムーバーで吹き上げて、デリケートクリームでオイルを入れます。そして適当に補色したら、最後にブラッシング。こんな感じできれいに掃除していきましょう。
なお、ベックマンのメンテナンス動画を用意していますのでメンテナンス方法が気になる方はこちらの動画をご視聴いただけますと幸いです。
さぁ、靴磨きのあとはいよいよハトメ交換していこう!
ハトメ外し
いよいよハトメを交換していきますが、まずは元々付いているハトメを外さなければなりません。
元々付いているハトメは菊割れタイプのハトメです。菊割れとは、ハトメの裏側の部分が叩いた時にパカッと割れて固定される種類のハトメですね。
このように、よく見てみるとハトメの裏側が割れて花が咲いたようになっています。こうやって固定しているんですね。
では、この菊割れになっている部分を目打ちで起こしていきましょう。
全ての菊割れ部分が起き上ったら、最後に外側に向かってハトメを押し出してあげましょう。するとポロっとハトメが外れます。
取り外せましたね。ちょっと時間のかかる作業ですが、タブレットでアニメでも観ながら作業するとあっという間に終わりますのでオススメです。ちなみに僕はクラフトする時はいつもアニメを観ながら作業していますよ~。
ハトメ打ち
元々のハトメを取り外すことが出来たら、次はいよいよ新しいハトメを打っていきます。
この作業は初めての場合失敗するおそれもありますので、何かいらない布きれなどで試し打ちしてから行ってみてください。
まず、ハトメをブーツの表から通していきます。そして裏側に足が出たら、そこにリングをはめこんでください。この時、リングには裏表があるので注意が必要です。
リングの膨らんでいる方が表になります。ここでいう表というのは、革の裏面、外側のことです。なのでハトメの裏側です。ハトメの裏にリングの表が来ます。ややこしいですが、そういうことなのです。
そして、ハトメ打ち台にセットします。打ち台のへこみ部分にハトメの表側を乗せ、打ち棒をセットします。文章では伝わりにくいかもしれませんが、大丈夫。簡単です。
ハトメ打ち台にハトメと打ち棒をセットしたら、あとはハンマーで叩くだけです。
結構うるさい音が出るので集合住宅にお住まいの方は注意してください。
叩き方ですが、ポイントははじめは弱く、そして徐々に強く叩いてみてください。そうするとなんだかいい感じにクラフトしてる感が出ます。強く叩きすぎるとりんぐが割れてしまったりしることもあるかもしれません。適当な強さで叩きましょう。
叩き終わったら、ハトメを指でつまんで回してみてください。回ってしまうようだと叩きが足りていません。回らなければしっかり止まっています。
新しいハトメが取り付けられましたね。
ちょっと雰囲気が違うのが分かるかと思います。
元々の黒いハトメも良いですが、金属感が増してアンティークっぽくなっているように見えますね。
それでは、全てのハトメを取り外していきましょう。
これはとても地味な作業です。時間も結構かかりますが、辛抱してやっていくしかありませんね。ちなみに僕はこの時なぜは蒼き伝説シュートを一話から見始めていました。時代を感じましたね。
片側全てのハトメが取り外されました。ハトメははまっていない靴はなんとも間の抜けた感じがしますね。ハトメがかっこよさの大きなウェイトを占めていたようです。
全てのハトメを取り外したので、今度は新しいハトメを付けていきます!
全部交換してみる
どうでしょうか!!
かなりいい雰囲気になったのではないでしょうか?比較してみましょう。
手前がハトメ交換前のベックマン。そして奥が交換後のベックマン・カスタム。
うん、かっこいい。
どっちのがかっこいいかは好みによるかと思いますが、う~ん。カスタムの方でしょう!
こうして見てみると、なんだか渋さが増したような気がしませんか?そしてなんだかエイジングされたような気がします。うん。いい感じだ!
というわけで、残りの全てのハトメも交換しちゃいましょう!
交換、完了
全てのハトメを交換したベックマンがこちら。
どうでしょうか?雰囲気がだいぶ変わりましたね。
少しだけ大人な雰囲気になったような気がします。それに何より、自分でカスタムした自分だけのベックマン。それがいいんですね。
ベックマンがもっと好きになりました。
では最後にビフォア、アフターを紹介してこの記事を終わりにしたいと思います!
ビフォア
アフター
いいかがでしょうか?
ベックマンのカスタム、自分だけのベックマン。とてもおすすめです。
ぜひトライしてみてくださいね!
カスタムに不安がある方、ご依頼も絶賛受付中です。コメントやツイッターからDM頂ければご案内させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします!
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